忍者ブログ
広島県尾道市の子供を給食からの内部被爆から守るための活動をしているお母さん、お父さん同士をつなぐ為のブログです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


あまり知られていないようですが、先月の終わりに尾道市で、初めて学校給食の放射能検査が行われました。

私たちの請願とは別に9月議会に、
市教委から予算申請されました。
この検査は国の委託事業を県の主導で行うもので、県内23町村が参加しています。

検査内容は、一週間分の食材を冷凍保存しておき、まとめてミキサーにかけて測定するとか。福山にある測定所でゲルマニウム半導体検出器を使って、下限値10bq/kgまで調べる、ということでした。


一週間の給食でどのくらい放射性物質を摂取したか、目安になる検査のようです。

測定結果は市のホームページ上で公開されています




事業としての検出限界値は10bq/kgでしたが、実際には、検査機関が1bq/kg以下まで調べているそうです。

詳しい検査内容、食材の産地などの情報をHP上で公開してもらえるようにお願いしています。

今後、1月に向島、2月に因島の共同調理場で同じ検査が行われるそうです。


それ以降の検査の実施については未定。
国がこのモニタリング事業を継続するかどうかにかかっているようでした。




今回の検査結果について、
より精度の高い機械で不検出だったことは、よかったと言えます。
ただ、そもそもこのように混ぜてしまった検査では、一つ一つの汚染が薄められてしまいます。

事故前の日本の一食当たりの汚染の目安が上の表にあります。私たちが目指すべきはこのレベルの安全ではないでしょうか?
5食分でも0.1bq/kgです。



尾道は基本、西日本の食材を使用しているので、5日分の様々な食材が混ぜられた状態では、よほど激しい汚染がない限り、検出することができません。
数値の低い汚染食材が入り込む余地が十分にある。それをどうするのか?という疑問が残ります。
せめて1食分のまるごと検査にするか、
できればまるごと検査と平行して摂取量の多い、主食や牛乳は単品の検査も平行して
行う。
関東東北で大きな数値の出ている食材も、西日本の産地のものでも単品検査を行うなど、
今わかっている検査結果の情報を活かして行政負担は少なく、かつ安全を確保するために効率のいい検査のやり方を試行錯誤してほしいと、保護者の一人として感じます。



















PR

今週の土曜日に福山市で行われる学習会のお知らせです。

講師は三次市で給食の請願活動や、脱原発活動を頑張っている徳岡真紀さん。
震災後に東京から出身地の三次市へ避難移住されたそうです。
三次市では春に学校給食の請願が議会で採択され、給食の改善活動の先駆け的な行動をしてきました。

こちらのblogにも紹介したJA訪問も彼女の人脈とリーダーシップで実現したものです。

素顔は明るく元気な、私たちと同じ子供が大好きな普通のお母さんです。そんな真紀さんの奮闘記を、この機会にぜひ聞いてみませんか?




♡ みどり福山 公開学習会VOL.10
『 お母ちゃんにできること 〜子どもを放射能から守りたい〜 』


3.11の原発事故により、放射能が世界中に降り注ぎました。「ただちに影響はない」「100ミリシーベルトでも安全」という情報がばらまかれるなか、子どもを放射能から守るための草の根の動きが各地で起こっています。広島県三次に避難している徳岡さん親子の、涙あり希望ありの奮闘記を、ぜひお聞きください!


日時:2012年11月17日(土)14:00〜 

場所:福山市市民参画センター
(福山市本町1-35)4階会議室1 

お話:徳岡真紀さん(KADOYA子育ての会) 

参加費:500円(事前申し込み不要、どなたでもご参加いただけます)

主催・お問合せ:みどり福山
TEL:090-9115-3317  
メール:soseisha@mx52.tiki.ne.jp 


*徳岡真紀さんプロフィール  
三次市生まれ、三次市在住。4歳の息子の母親。
学生時代、バングラデシュの教育支援のNGOに出会ったことで初めてバングラデシュを訪れる。また南米、アメリカ先住民の居留地を旅しながら、途上国の問題の多くの原因が私たちの暮らす先進国にあることに気づく。
  その後、地元に戻り、地域の木質資源を活用したエネルギーの普及を目的に「NPO法人 森のバイオマス研究会」を有志と立ち上げ、理事・専従事務局を務める。
  結婚、出産後に東京に引っ越すが、昨年3月11日の震災後、息子と実家のある三次に避難。KADOYA(かどや)という子育てフリースペースに集うママ友と「KADOYA子育ての会〜守りたいんよ、えがお、いのち、しぜん〜」を結成。 子どもを放射能から守るための活動を行う。

コメント


娘に付き合ってぶらっと歩いていたら、桜土手の並木が色づきはじめたことに気づきました。車だと通りすぎてしまい気づかない変化…。
春の満開の桜はほんとに華やかできれいでした。秋の紅葉でまた違う表情が見られるんですね。楽しみが一つできた。

真夏の暑い盛りに動き始めた給食の請願。
採択後は賛同署名を集めてきました。
予算化に向けて、みなさんの声を最後の後押しにしたい、そんな思いでたくさんの方のご協力のもとに、順調に集まっています。


月始め恒例の家族の台所でも、署名集めをさせてもらいました。出店している知人が案内役になってくださり、出店者さんを順番に回り趣旨説明と署名のお願いをしました。

以前も紹介しましたが、家族の台所は添加物や農薬の問題と向き合う生産者が集まる、食の安全を提案するマーケットです。
放射能ばかり気にしていた私には最初はピント来ないテーマでした。でも遊びに行く度に発見がある。
対面販売でお店のかたから、いろんなお話が聞けるのが楽しさの一つです。

今回の給食の署名についても快くご協力下さるかたばかり。居心地がよすぎてなかなか帰りたくなくなるんですよね。


本題に話を戻して…
請願の賛同署名は今月末日が〆切です。
お手元にある署名用紙は、お手数ですが用紙に記載された代表者の自宅宛に郵送、
または餃子やさん、れいこう堂さんに預けていただいても構いません。
ご協力をお願いします。








給食の活動を始めてから半年近くなります。

いまだに手探り、暗中模索の日々だけど時々光がさしこむのを感じます。

今日は子育てサロンで出会ったお母さんと再会してきました。

彼女は私の話をキャッチしてくれて、自分なりに深く考えて行動に移そうとしていました。ちょっときらきらしてた。
そろそろ受け取った情報がしんどくなってないかが心配だったけど、取り越し苦労だったようです。
ちゃんと乗り越えてました。

放射能の話は、しっかり受け止めた人ほど一度深く気持ちが沈んでいく傾向があります。未来に絶望してしまうんですね。
でも、必ず持ち直して、怒りを胸にしまいながら、自分の道を進み始めます。
私もそうでした。きづいてしばらくは何もできなくなってしまった。体の力か抜けて無気力。情けないけど、今思うと私には必要なプロセスでした。

尾道に来てからも、しばらく燃え尽きてました。避難までの道のりにすべてを使い果たしてしまって、次に何をするか見えない状態でした。

でも、母は(父も婆も爺もかな?)絶望ばかりはしてられない。何とかしなきゃ、冗談じゃないと立ち上がるんですよね、子供たちの未来のために。
生き物の本能かもしれない。

頼もしい仲間がまた増えた。そんな光を感じました。

引っ込み思案な私には、大きなご褒美をもらったような今日。

ままならないこと、難しい選択のなかをゆっくり進んでいて、転んでしまうこともよくあるけれど、めげすに進んでいこう。

日々の出会いに感謝。





尾道ベッチャー祭りが始まってますね。
まだ見かけてないけど、我が家の下の子は怖くて仕方ないようで、なんとか会わずにやり過ごそうとしてます(^_^;)

先週の土曜日、フリージャーナリストの岩上安身さんが尾道にやって来て、トークeventを開催しました。

今回は『モンサントの不自然な食べ物』という映画の上映の後に、世界の食の危機と、TPPの問題点、日米関係の現実を解説してくださいました。

モンサント社の名前聞いたことありますか?
遺伝子組み替えを強力に推進しているグローバル企業です。
自社の販売する除草剤に耐性を持つ種子を、遺伝子組み替えの技術で開発して、世界中に販売しています。
除草剤の成分が強いから、耐性のない在来種では、作物も枯れてしまう。
そのために開発されたのが、遺伝子組み替えの種なんです。

そんな作物が人間に害がないわけないですよね。生き物であることには変わりはないのだから。
実際、モンサント社の除草剤や農薬を散布している農民の間で健康被害が進んでいたり、
遺伝子組み替え種と在来種が交配してしまい、作物が病虫害に極端に弱くなるケースもあるとか。農業そのものが深刻なダメージを受け、結果、農家の自殺が急増している国もあるそうです。

利益優先で、人の命が軽く扱われる構図、放射能の問題ににてる。

日本にも遺伝子組み替え食品、主に大豆やトウモロコシなどが、加工品に姿を変え入りこんでいるそうです。



すでにアメリカでは9割は遺伝子組み替えの大豆が栽培されている現実。
たった1割の中から日本向けに遺伝子組み替えでないものが、きちんと輸出されてるのか。そもそも、表示も疑わしいとか。

輸入元の商社も検査をしているわけではないそうです。実際はほとんどノーチェックのまま…

これも、似ている…(TT)


話変わってTPPという国際条約。
現政府は参加表明しています。

もしTPPが適用されると、こうした遺伝子組み替えの問題は、今以上に私たちの食卓をおびやかすそうです。


例えば、TPPでは、アメリカ企業の都合が、日本の法律より優先されてしまったり(ISD条項)、
一度アメリカ企業に向けて解放した規制は、なにか問題が起きても元に戻せなかったり(ラチェット条項)するとか。

何が起きるかというと、今はまだ遺伝子組み替え種での栽培は禁止されていますが、
TPPに参加すれば、モンサント社が日本の法律を訴えて、規制緩和をさせることかできてしまうんです。

しかも、遺伝子組み替えで健康被害が出ても、規制を戻すこともできない。



えっ。これ、対等な条約と言えますか?

歴史で習った、植民地への不平等条約みたい。
私はそう感じました。

モンサント社の話は、TPPが持つ問題の一例にすぎません。
でもなぜか大手のメディアはこれを私たちに正しく伝えてくれません。




あ~、なんて時代なんだ、放射能以外にも私たちはどんどん追い詰められる。
そんな重い空気が、会場に流れた気がします。

岩上さんは一人一人が行動すること。個人が正しいメデイアの役割を果たして、情報発信することの大切さを訴えてました。

日本人の無関心ぶりは、海外からは異常に映るとか。

うちの子がベッチャーから逃げ回ろうとしたり、見ないふりしようとしてるのを、笑ってられないとおもいました。

私たち、嫌なものから眼を背けすぎてはないだろうか?
放射能も、TPPも。そもそも政治というものからも。



私はうまく皆さんに伝えられたでしょうか?


去年、TPPのことを知りたくて見つけたサイトがあるのでリンクをはりますね。

『猿でもわかるTPP』
http://luna-organic.org/tpp/tpp.html



他にも分かりやすい解説あったら、教えてください!